アルコール依存症の治療を行う病院が二カ所しかなく、
しかも距離もかなり遠いので、
通院するだけでも苦痛でした。
しかもその病院がアルコール依存症の治療を専門としていたので、
病院の名前を告げるだけでアルコール中毒だと言われ、
辛い思いばかりでした。
病院の実績は相当なものでしたが、
周りの人に知られたくないという思いから、
通院を思いとどまるようになりました。
しかし専門家に相談しないことには、
身内のアルコール依存症を治す自信はなく、
何を頼ればいいのか分からない日々が続きました。
そんなとき新聞広告でたまたま見つけた、
地域の断酒会に参加することにしたのです。
アルコール依存症援助プログラムの成功例 はこちら。
断酒会の会合は定期的に行われているようで、
地域にアルコール依存症がこんなにいるのかと驚きでした。
中でもアルコール依存症を克服した方の体験談は、
聞くだけでとても勉強になったほどです。
アルコール依存症と何年も戦っている人なんてザラで、
たかが数か月で苦しんでいた私たちなんて、
ぜんぜん症状は軽いほどでした。
断酒会でいろいろな方の話を聞いて実感したのは、
アルコール依存症の怖さに尽きます。
一度症状が現れてしまうと、
本人の意図と関係なく酒におぼれてしまう。
本気になって取り組まないと、
アルコール依存症の恐怖から抜け出せないと実感させられました。
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